不動産を売却する際、内覧は購入希望者に物件の印象を決定づける非常に重要なステップです。内覧中に良い印象を持ってもらうことが売却の成功を左右する一方で、売主がやってしまいがちなミスが、せっかくのチャンスを逃してしまう原因になることもあります。
今回は、売主が内覧時に避けるべき5つの行動をご紹介します。これらの行動を意識することで、購入希望者に良い印象を与え、スムーズな売却につながる可能性が高まります。
1. 部屋の整理整頓を怠る
内覧時に一番避けるべき行動は、部屋が散らかっている状態で内覧者を迎えることです。購入希望者は内覧時に、物件そのものだけでなく、自分がその空間で暮らしているイメージを描きます。部屋が散らかっていたり、ゴチャゴチャと物が置かれていると、購入者がその空間をしっかりと見て判断するのが難しくなります。
対策: 物件が内覧前に清掃され、余計な物が片付けられていることを確認しましょう。特に、リビングやキッチンなど、目に付きやすい場所はシンプルに整理し、清潔感を意識することが大切です。引っ越し前の荷物整理の一環として、内覧前に片付けをすることをお勧めします。
2. プライベートな物品を目立たせる
家族写真や個人的なアイテムが目立つと、購入希望者がその家を自分のものとして想像するのが難しくなります。特に、子供の写真や旅行の思い出の品などが散在していると、内覧者は自分がそこで暮らすイメージを持ちにくくなります。
対策: 家族の写真や個人的な趣味の物品は、内覧時にはできる限り見えない場所に片付けるか、収納しておくことが大切です。内覧者が「自分の家」としてイメージしやすいよう、できるだけニュートラルな空間作りを心がけましょう。
3. 過度なアピールや説明をしすぎる
内覧中に売主が物件の良さを過度にアピールしすぎるのも避けるべき行動の一つです。購入希望者は内覧時に自分のペースで物件を確認し、考えをまとめたいものです。過度なアピールや説明をされると、内覧者がプレッシャーを感じたり、物件を十分に見る時間を失ってしまう可能性があります。
対策: 内覧時は、購入者が自由に物件を見て回れる時間を提供しましょう。質問があった場合には、丁寧に答えることが大切ですが、無理に話しかけたり、物件の良さを過度に強調するのは控えましょう。
4. ペットの対応に無頓着でいる
ペットを飼っている場合、ペットの匂いや毛が気になる内覧者も少なくありません。特にペットアレルギーを持つ方や、動物に対して敏感な方にとって、ペットの存在が内覧時に大きなマイナス要素になる可能性があります。
対策: 内覧前にペットの匂いや毛をしっかりと掃除し、できる限りペットは内覧中には別の場所に避難させることが望ましいです。特に、ペットが苦手な内覧者のために、事前にペットがいることを伝える配慮も重要です。
5. 周辺環境や物件の欠点を隠そうとする
物件の欠点や周辺環境の問題を隠そうとするのも避けるべき行動です。購入者は後から発覚するマイナス面に対して非常に敏感で、売主がそれを隠していたと感じると、信頼を損なうことになります。特に、不動産売買では、誠実さが信頼関係のカギとなります。
対策: 物件の欠点や周辺環境の問題については、正直に説明することが重要です。購入者に隠さずに話すことで、逆に信頼を得ることができます。もし欠点がある場合は、その点を補完する工夫や改善の余地があることもアピールすると良いでしょう。
まとめ
不動産の内覧は、売却の成功に向けた非常に重要なステップです。売主として、購入希望者に良い印象を与えるためには、部屋の整理整頓や、プライベートな物品の片付け、過度なアピールを控えること、ペットの対応、そして正直な情報提供が欠かせません。
これらのポイントを意識することで、内覧者に好印象を与え、物件の魅力を最大限に引き出すことができます。最終的な売却の成功に繋がるために、プロフェッショナルな不動産エージェントのサポートを受けることも効果的です。ぜひ、この記事を参考に、成功する内覧を目指してください。
「大阪市城東区で不動産を売却する方法｜初心者向けの手順と成功ポイント」はこちら
この記事の執筆者
株式会社ホームネクサス ブログ担当
【 不動産業界歴：20年】
不動産売買取引800件の経験と大手不動産会社でのつながり、経験を活かして不動産取引を行います。 城東区・鶴見区を中心に、不動産仲介並びに買取事業を積極的に行うことで、地域に貢献し【地域に愛される会社】を目指しています。 単純売却から複雑な権利関係で専門的（弁護士・司法書士・家屋調査士・測量士）なご提案が必要なケースもございます。当社は各仕業の方と提携しており、権利関係の問題解決と不動産売却を並行して進めて行けますので、安心かつスピーディーにお任せ頂けます。
